近所の女友達への告知
恋人のハルトに告知したことで、随分と気持ちは楽になっていたけれど、もう一つ心にひっかっかっていたのが、近所で仲の良いキョウコさん。
HIV検査を受けたことを話してしまい、結果を言えずにいた人。
結果に触れないのもあらぬ不安を与えかねないと思い、
一緒にお茶をしましょうとお家にお誘いした。
そこで 結果のことと ハルトへの告知の話を淡々と話をした。
キョウコさん自身も大きな病気をされた経験があるからか、僕の心をとても心配してくれた。
キョウコさんには1人息子さんがいる。その息子さんはハルトと同年代で、ハルトのことも気にかけてくれる。
僕はこうして病気のことを話すことができる友人がハルトの他に少なくとも2人はいるが、ハルトには僕しかいないことが不安だという。
何かあった時にはキョウコさんを頼って良いと言ってくれている。
キョウコさんの優しさを前にして、またしても涙腺が決壊し、号泣してしまった。。。
どうしてしまったものか
でも、こうして僕は秘密を少しずつ共有する相手ができて、再び穏やかな日々をスタートさせることができたと思う。
2週間後の診察を受けるまでは何もわからないのだから。