30代でゲイでHIVで

まずは自分の記録のため、いつかは人の役にたてると良いなと思います。

服薬の日常 ピルケースとアプリ

HIV薬ビクタルビによる服薬治療を開始した。

心配された副作用は全く自覚しない。

薬剤師から参加協力を依頼されたスマホアプリを通じた副作用問診でも全て該当しないと回答している。

 

副作用といえば、1ヶ月ほど前に、梅毒治療のために服用していたアモキシシリンによる強めの皮疹を経験したのだが、おそらくペニシリンアレルギーの体質だったということで、今回の薬とは全く関連がないようである。

 

副作用がないことは治療を続けていく上で現時点でとりうる最善の選択肢ということなのだろう。さらに十分な効果が発揮されていることに期待したい。

 

さて、アモキシシリンは1日3回毎食後に2錠ずつカプセルを飲むというものだったし、その後変更となったビブラマイシンも1日2回朝夕食後に1錠と、アレルギーを抑えるためのオロバタジンを1錠飲むという少々面倒な服薬であったのに比べると、

今回のビクタルビは毎朝食事は関係なく1錠飲むだけ。しかも副作用もないとなると、服薬しているという意識がどうしても薄くなってしまう。

なによりも怖いのが飲み忘れだというのに。。。

 

恋人のハルトも飲み忘れがないように気を使ってくれる。

何かしら良い方法はないかと考えた結果、次のような方策をとってみることにした。

 

1つ目はピルケースを使うというもの。

100円ショップを巡り、サイズ感のちょうど良いものを探した。基本は1週間分をつめる。せっかくなのでビオフェルミンも一緒にセットし、ケースに曜日が書いてあるので飲んだかどうかが一目で分かるようになった。

 

2つ目はスマホのアプリを活用するというもの。

薬の飲み忘れ防止アプリというのがある。機能を見ていくと、一つだけで安心できるものがなかったので、2つ組み合わせて使うことにした。

ひとつは薬を飲んだらボタンを押すと時間が記録される。設定した時間(僕の場合は8時)を20分ほど過ぎても服薬ボタンを押さなければ、自動音声の電話がかかってくるというもの。とても優れものであるが、8時をお知らせしてほしいので、もうひとつのアプリでこれは8時になるとお知らせしてくれるというもの。ただし、このアプリはすでに飲んでいても飲んでいなくても必ずお知らせしてくれるので、先に飲んでいることが多いので少し鬱陶しさを感じるが、

飲み忘れたときが怖いのでこのくらいストレスを課しておいてちょうど良いのかなと思うようにしている。

 

もし自分でアプリを開発できるのなら こういうアプリにしたいなという構想はある。その機会があればチャレンジしてみよう。

いずれにしても 便利なアプリを無料で使わせてくれて感謝です。

 

最後に、服薬を開始してから何度か泊まりの旅行にも出かけている。こういうときに薬を忘れたり紛失したり ということがとても怖いので緊急用に1錠だけ別のカバンに持っておくためのピルケースも使うことにした。

最近、地震が頻発している。生きていくのも必死な状況にある国にもきっとHIV治療中の方もいることだろう。災害時などにも服薬を続けていかなければいけないリスクを自分でも考えておく必要があるなと  報道を見ながら思うのである。