30代でゲイでHIVで

まずは自分の記録のため、いつかは人の役にたてると良いなと思います。

検査を受けるきっかけ

検査を受けたのは結果を知るちょうど1週間前のこと。

自分が住む自治体の保健所が実施する無料の検査に行った。

 

ちなみに自分が過去に検査を受けたのは15年程前に1度、今回とは違う都市の保健所の無料匿名検査だった。その時はHIVのみの検査で結果は陰性だった。当時の彼氏から定期的に検査を受けているという話を聞き、影響を受けて検査をしてみたのがきっかけだったような気もする。


今回の検査も匿名であり、保健師も匿名性に非常に配慮していたが、自分自身はその時そのことの重要性に全く気付いていなかった。

今回の検査は、HIVとB・C型肝炎と梅毒の検査を希望できたため、全て希望をした。


今回、検査を受けようと思ったのは、恋人(彼氏)ができたから。

彼氏の名前はハルトとしておこう。


ハルトとはそれほど長く付き合っているわけではないけれど、自分の中では今までにない感情を抱いていて、一生大切にしたいと心の底から思っていた。自分はゲイと自覚し20年近く様々な出会いを経験してきたけれど、ハルトは年下であまりそういった経験が多くないそうだ。
ハルトとはもちろんセックスもした。自分は基本的にSafer sexを支持しているため、ハルトとのセックスでもコンドームを使用していた。しかし、一度だけリスクの高いセックスをしてしまったことがあり、その時は後悔をした。
ハルトと出会ってから、今までの自分から生まれ変わろうと思っていたし、年下で経験の少ないハルトのお手本になろうと思っていたから、この軽率な行動を反省したと同時に、長らく検査を受けていなかったことが気になり、検査を受けて無事を確認し、改めてハルトの手本になろうと思い、すぐに検査について調べて受けにいったという経緯である。

 

自分が陽性かもしれないとは、ほんの少しも思いもせず検査を受けた。
なぜなら ”基本的”にSafer sexを支持していたから。
でも”基本的”にということは、そうでないこともあったということ。
コンドームを使わない挿入を伴うセックスをタチウケ共に数回経験がある。
たったそれだけだ、全部記憶にあるくらいだ。
でも、挿入以外の行為でコンドームを使ったことはない。
でも自分はそれなりに意識が高いほうだから大丈夫だという、根拠のない自信があった。

 

それでも結果はHIVと梅毒が陽性であった。
根拠のない自信があったものだから、感染の心当たりも全く思いつかない。

 

こんな考えと行動をしてきていたのでは、決してSafer sexを支持していたとは言えないわけであったのだと・・・。

今更身をもって学んだのであります。